
「自分が目指す理想の自分像」というのをイメージしていくのが、自分の可能性を開くいいキッカケになるそうです。
自分がこうなれたらいいな、と純粋に思える状態や性質などをイメージして、現在の自分がその状態や性質と一体化したところを想像する。そして、すでに自分がそうなった状態だと仮定して、日常の情景を思い浮かべる。
ライフコーチングやヒプノセラピーでクライアントさんとセッションするときに使うテクニックなのですが、このイメージングをしてみると、自分が本当は何を欲しているのかがハッキリと分かってきて、本人にとって興味深い発見があったりします。
人の潜在意識は、想像であれ実際に体験したことであれ、「イメージ」としてみたものを肯定的に受け止め、それが現実であると信じ込む習性があるようです。なので、はっきりと想像できるものは現実になる可能性がある、ということになります。
このお仕事をしていると、自分の目にするものやイメージすることが自分に直接影響してくることが分かるので、普段から気を付けなくては!という気持ちになってきました。できれば自分が心地いいと感じるものからより多くの影響を受けたいですよね。
理想の自分像を想像したときに、わたしたちは外にその答えを見つけようとする傾向があると思います。素敵な誰かと自分を比べて自分には欠けている部分を身に付けたいと思ったり、社会のスタンダードに合わせて、「自分が欲しいもの」というよりも「自分が持つべきもの」を求めてみたりとか。
でも実は、自分の理想像は自分の中にすでに存在している、という考え方があります。彫刻家ミケランジェロは、「彫刻はすでに大理石の中に眠っていて、彫刻家はそれを発見するために掘りっているだけだ」、と語ったという有名な話があります。わたしたちの理想の自分像も、実は彫刻のようにすでに自分の中に存在していて、発見されるのを待っているのかもしれません。
自分の中にすでに存在している自分の理想像は、きっと他の誰とも違う自分だけのオリジナルだと思います。自分の心が純粋にワクワクすることや、社会の基準に惑わされない、自分の価値観に基づく素敵な自分像だと思います。彫刻を彫るように、無駄な部分を削って、本当に自分にとって価値のある部分だけを残していくことが、理想の自分像に近づく方法なのかな、と感じています。