
仕事をしていてイライラするときはどんなとき?
◯一生懸命仕事をしているのに上手く成果が出ないとき。
◯周りの人と仕事の進め方に居心地の悪い食い違いがあるとき。
◯自分ばかり頑張っているように思えるときや、誰も自分の本当の価値に気づいてくれてないと腹が立つとき。
◯要領のよさで目立つ人ばかりが高い評価を受けて、着実な仕事をする自分が損をしていると感じるとき。
◯自己主張できる人ばかりが脚光を浴びて、控えめな自分が損をしていると感じるとき。
◯もっと自分のスキルを上手に使いたいのに、なぜか空回りして自分にがっかりするとき。
◯自分ばかりが多くの仕事を任されて、スローテンポな同僚がラクしているように見えるとき。
◯自分より仕事ができない人が、高い役職に就き高額の給与をもらっていること。
◯自分の豊富な知識と経験に、周りの人々がついてきていないと感じるとき。
◯何年も同じような仕事をしてきて飽き飽きしているのに、なかなか前へ進めないこと。
上記以外にもさまざまな理由で、仕事をしながらイライラすることはあると思います。そして、イライラする気持ちに振り回されたくない!と強く思った時、わたしたちは自分自身を外の世界からシールドして、自分の「心を守る行動」を取ろうとする傾向があります。
イライラは「内側をもっと見つめてみて!」の合図
心を守る行動とはどういうことかというと、例えば、「がんばっている自分が低く評価されていることが馬鹿らしいと感じて、今後はその評価に見合った働き方しかしたくない」と、仕事のペースをスローダウンすること。または、「周りの人を必要以上に助けるのをやめようと決めて関わりを減らしていくこと」などです。
上記のような行動は一見ネガティブな行動にも感じられますが、大きな意味で見ると自分の働き方を見直したり、自分にとって本当は何が大切なのかを見つめ直すきっかけになったりもします。「自分の能力や優しさを出し惜しみしないこと」が本来は「気づき」を起こす大前提なのですが、自分が無理しすぎていると感じたらステップバックしてみるのももちろんアリです。
イライラは自分の内側の世界(本来の自分自身、素の自分)と自分の住む外の世界 になんらかのギャップが生じている証。外の世界を変えることは容易ではないし、自分一人の努力で簡単にできるものではありませんが、自分自身の声に耳を済ませてギャップの原因を見つけることなら自分のペースでできるはず。イライラが起きると意識が外側へ行くことが多いですが、実は意識を内側へ向けることで「気がつけること」があります。このイライラの根っこはどこからきているのかな?そう考えていくことをインナーセルフ(自分の内側の声)は求めています。
「損することは絶対にない」と信じること
心を守る行動を取るもう一つの理由としては、「損したくない!」という自分の心の声だと思います。心をすり減らして、自分自身をすり減らして、もう損はしたくない!という声。
世の中には「そんなことしたらあなた損しますよ!」という宣伝広告が山ほどあります。損をしない生き方をすることが賢い生き方。わたしたちはそんな風にいつのまにか信じています。そしてそれが働き方や果ては愛情の注ぎ方にまで浸透しているようにも思います。でも、自分ができることをその時の状態に応じてやっていくことに損はありません。仕事を通してその時は特定の誰かに感謝されなくても高く評価されなくても、自分の経験値やスキルは自然と上がっていきます。また、一見自分が全く進歩していないように思える時でさえ、経験を積み、さまざまなことを考えて人間として成長しているプロセスの一部です。何 に対しても自分が損することは絶対に起きていないと考えることはとても大切。「ムダに思えること」にこそ意味があったり豊かさがあったりするもの。ロボットのように正確に生産性を保つことが人間の本来の生き方ではありません。自分に自信を持ち自分の人生を信じて、よりポジティブな今と未来を生きていくために「損得」で物事を判断するクセから自分自身を解放させましょう。
心が守りに入る時。そこには過去からの傷ついた経験や、古い価値観などの原因が隠れているかもしれません。もしも同じような状況にこれまで何度も出会ってきたのであればアプローチを変えてみることで新しいドアが開くかもしれません。心を客観的に見つめるために心をケアするリトリートに参加したり、カウンセラーやライフコーチなどのプロのサポートを受けてみるのもいいと思います。どんな職種でもどんな仕事内容でも、わたしたちの仕事は自分を表現するステージ。自分自身をよりよく知っていくことができる場所です。次回イライラが起きたらぜひ立ち止まって、いつもとは違う視点から自分を見つめてみることをオススメします⭐︎