
最近夢によく蝶が出てきます。蝶だけでなく、蝶の幼虫とさなぎも。この数年夢分析の勉強をしているので、クラスメートの友人たちに手伝ってもらって夢の意味を探ってみました。
夢には「今の自分に何が起きているのか」を知るためのメッセージが秘められています。今起きていることにどんな意味があって、それを自分がどう捉えているのか。実は自分が意識している以上に、内側では壮大なことが起きています。「何が起きているのか」を現実とは違う形で見せてくれているのが夢で、夢を分析することで驚くほど面白い情報をもらうことができます。
また、夢分析を応用していくことで、自分がこれからどのように進んでいくことになりそうかという、自分の未来予知的なことも分かることがあります。とにかく夢は深くて面白いのです。
わたしの蝶の夢についてはさまざまな意味とメッセージが秘められていたことが分かったのですが、中でも特に印象的だったのがトランスフォーメーションについてでした。トランスフォーメーションとは変化・変革という意味があります。幼虫からさなぎになり、そして蝶になって空へと羽ばたいてゆくまでのプロセスがまさにトランスフォーメーション。
友人に教えてもらって知ったのですが、蝶はさなぎの時期に、神経、呼吸器系を除いたすべての組織がドロドロに溶けてしまうそうです。一度ドロドロに溶解してから、新たな体を形成して、そして蝶になるとのこと。さなぎの中でそんなすごいことが起きているなんて驚きました。幼虫に羽が生えるのを待っているのかと想像していたら、全部を溶かして改めて作り直していたなんて。
人間のトランスフォーメーションもこれに似ているのだと思います。幼虫のように色んなことを吸収してぐんぐん大きくなる時期があって、その後さなぎになって内面に目を向ける時期がやってきます。さなぎの時期はこれまで信じていた価値観や信念を改めて見直して、これからの自分に何が大切なのかを見直す時期です。人によっては価値観や信念をいったんドロドロに溶解して、改めて作り直す人もいると思います。次のステージへ向かうためには今までの自分のままではいられないのだと感じて。この作業は辛いときもあり、不快だと思うこともあるのではないかと思います。でもその時期があってこそ新たな型に変革することができて、羽を作り出して空へと飛び立っていけるのです。羽が生えてくるのを待っているのではなく改めて全体から作り出すという、こちらのほうがわたしにはしっくりきました。
この夢分析をしてから改めて思ったのは、さなぎの時期はとても神聖で美しいプロセスなのだということです。人間に訪れるさなぎの時期は、どちらかというと暗いネガティブな時期と捉えられがちですが、本当は賞賛すべき素晴らしいプロセスに入った証なのだと思います。ライフコーチングのクライアントさんたちも、このさなぎの時期にコーチングを始められる方々が多いです。内側に目を向けて形成し直したい。そんな気持ちがライフコーチングなどのメンタル面に意識を向けたサービスを求めるキッカケとなっているようです。より効率的にさなぎ期間を過ごすツールなのだと思います。自発的にこの時期を有効に使おうと活動されているクライアントさんたちってすごいなと、改めて感心してしまいました。
ちなみに、わたしの夢の中では、たくさんの蝶たちが小さな幼虫とさなぎを守るようにしてとまっている、という映像が出てきました。色んな意味がありますが、ひとつはわたしの中のまだ未熟な部分を、すでに成熟した部分が見守っているという意味があるようです。これは今の自分の内面に起きていることまさにそのものなので、改めて状況を把握することができてスッキリしました。
インナーボイスと言われる自分の中の本当の声に耳を傾けるのにとても役立つ夢分析。ここ数年続けてきて、わたしにとってはメディテーションと同じくらい大切な習慣になっています。