
セラピストやカウンセラーの仕事をしている友人たちと、自分のパイプをきれいにしておくことについて時々話したりします。
自分のパイプとは、イメージ的には自分の体の中心を通っていて、自分自身と自分のガイドやハイヤーセルフなどのより高次のエネルギーと繋がっているパイプです。このパイプをきれいにしておくと直感的なメッセージを受け取りやすくなるので、効果的にセッションを進めていくことができます。
でもこのパイプ、気をつけていないとすぐにつまってしまいます。自分の心の在り方が敏感に影響するので、例えば体調がすぐれなくて気分が下がっていたり、なにか不安や悩み事を抱えているのに、それについてきちんと対処方法を取っていなかったりするとパイプの通りが悪くなってきます。
通りが悪くなるとどういうことが起きるかというと、コミュニケーションのエネルギーの純度が下がってしまうので余計なものが混在してきます。物事のタイミングが微妙にずれてきたり、ひらめきの瞬間が少なくなったり。
ひどくなると自分のエゴの声が強くなってきたりするので、そうなるとクライアントさんとのワークよりも、自分のワークをしたほうがいい状態になってきます。「まずは自分を満たしてから」と以前のエントリーで書いたのですが、やはり日頃から自分の手入れを優先してきちんと行っていることが大切なのだとしみじみと感じます。
でもこれって、なにも心のケアのお仕事に限ったことではないのだとも思います。例えば夫婦関係や親子関係にも言えること。そして上司と部下、職場の人間関係や友人同士の関係にも当てはまると思います。
自分のパイプがきれいな状態でないと、相手が必要としていることを純粋な形で提供してあげることって難しいです。相手が自分のアドバイス通りに行動しないことにフラストレーションを感じたり、こちらがしてあげたことに見返りを期待したり、相手に理解してもらえないと嘆いたり。コミュニケーションの中にさまざまな形で余計なストレスが発生するので、心の状態が整っている時の自分とは、まるで別人格のような自分に驚くこともあるかと思います。
自分自身がきちんとケアされていないのに、他の人をケアしてあげようとする時、どこかに無理のあるエネルギーが生まれていると思います。それに気づいたら、「あ、最近ケアが足りてないかも」と気持ちを切り替えて、セルフケアのための時間を作ることで、さまざまなストレスが解消されていきます。
人生は自分自身との関係を磨いていく旅です。誰のためでもなく、自分のために、自分の魂の経験と成長のためにこの旅が続いていきます。自分を見つめてケアして、癒して栄養を与えて、休ませたりアップグレードしたり等の、定期的なメンテナンスは必須です。心の声に耳を澄ませてあげることで、より充実した人生の旅を続けることができるのだと思います。