
何かを変えたかったらまず自分が変わること、の法則について聞かれることがあったので書いてみたいと思います。まずは、実際にあったクライアントさんの例から。(許可をもらって掲載してます)
例:職場でいつもグチばかりのネガティブな人がいる。仕事の話でもプライベートの話でもネガテイブなことばかり言うので、一緒にいるとこっちまで気分が下がる。発言があまりにも自分勝手でネガティブなので、客観的に見ると笑えるくらい。そんな中、一緒のプロジェクトを任され、毎日チームメートとしてやっていくことに。もう笑えなくなった。自分は普段はわりと楽天的な方だけど、その人と毎日一緒に仕事してて辛くなってきた。頭が切れる人なので、鋭い視点からネガティブなことを言ってくるから対応にも疲れる。そのことをパートナーにグチっていたら、「“鏡の法則”でいうと、あなたもその人と引き寄せ合ってるところがあるんじゃないの。」なんて言われて愕然とした。
上記がコーチングを始めたときの状態でした。その後、このクライアントさんは仕事以外に自分の趣味を見つけてその勉強を始めます。これまで仕事一筋だった人生が一変し、プライベートの時間を充実させる喜びを発見しました。
そしてしばらくたってから、ネガティブな同僚とのストーリーにも変化が起きました。
ネガティブだった同僚の人が最近明るい。今まではランチタイムもグチが多かったけれど、つい先日は明るい冗談を言って皆を笑わせていた。色白な人だったけれど、少し日に焼けて健康そう。どうやら健康のためにスポーツを始めたらしい。仕事一筋で毎日遅くまで会社にいる人だったけど、最近は運動するために早く帰宅する日もあるらしい。本人のためにも周りのためにも、いい変化が起きたなあと思った。
これは、「まずは自分が変わると周りも変わる」の典型的な例です。パートナーに「鏡の法則」を引用されて以降、ネガティブな同僚のイヤな部分がますます目につくようになり、嫌悪感が増していたそうです。そんな中で始めたコーチング、最初は「同僚に対する強い嫌悪感に、自分を見つめ直したほうがいいのではないかと思う」という相談でした。相手のせいにしない謙虚な姿勢が素晴らしいなと思ったのですが、コーチングではそのワークとともに、自分自身のライフワークバランスを見直すという作業をしたことで、別の視点からセッションが展開していきました。
1年前とは違う視点で世界を見ることができるようになったというこのクライアントさん。目の前にあるバランスの悪い人をきかっけにして、結局は自分のバランスを取りもどすことに成功されました。
もう一つの例は、わたしの友人のストーリーです。(許可をもらって掲載してます)
例:大病院で看護師として働いていた。子育てが忙しくなってきて一旦仕事を辞めたけれど、子供の手が離れてきたので再び仕事がしたくなった。最初は病院勤めに戻ろうと思っていたけれど、なんだかしっくりこない。面接を受けながら何かが違うような気がしてきた。でも他に何ができるか分からない。面接を幾つか受けたけど、労働条件や職種で合っているものがやってこない。ある程度は妥協しようと思っていたところ、何年か前に受けた「エネルギーヒーリング」講座のメールがきた。趣味で受けてすごく面白いなと思っていたけれど、気の流れを整えて体の不調を改善するという、当時の自分には斬新すぎるコンセプト。やってみて効果がハッキリ分かって面白かったけど、その後忘れていた。メールを詳しく読んでいたら、アメリカやヨーロッパでは代替医療として病院の治療としても使われているのだとか。真剣に勉強すると3年くらいかかるコース。「やってみたい」という強い気持ちが湧いてきたけれど、「エネルギーヒーリング」なんて周りに変な風に思われそう。チャクラとかオーラとか、自分の周りの人には受け入れられない考え方だと思うと、やりたくても気分が沈む。
というのが約1年半前の状態でした。友人のわたしから見ても、伝統的な家に育って社会的に「至極まとも」と言われる人生を歩んでいるというイメージの彼女です。「周りにどう思われるか」が何かを決める上でとても大切だということで、なかなか自分の心に従えないというのが人生のパターンのようでした。
その後、家族の支えもあり思い切って勉強を始めた彼女。最初は仕事につなげようとかあまり難しく考えずに歩み始めたのですが、気がつくとまわりには彼女と同じ考えを共有する人たちが増えてきました。今ではエネルギー状態(気)が健康に強く影響しているという考えが当然だという思考に変化し、よりホリスティックな健康管理を広めるためのワークショップを仲間とともに開いて活躍してます。以前勤めていた病院にも定期的に出向いて、希望する患者さんやストレスの多いナースにエネルギーヒーリングの施術をするそうです。
「思い切って始める」という決断をするまではとても辛そうでした。自分の価値観を変えていくこと(自分を変えていくこと)は人によってはとても大変な作業ですが、自分を変えることで新たな世界が展開し、オーラやチャクラが受け入れられない友人たちの存在が気にならないくらい、新しい自分をサポートしてくれる仲間に恵まれる、という変化が起きました。現在では昔よりもずっとイキイキして輝いています。
量子物理学とスピリチュアルを混合させたセオリーでは、人が変わる時は新しい世界へ自分が移動しているのだと言われています。無限に存在しているといわれる平行世界のどこかには、すでにポジティブで明るい自分の世界があって、そこへ移動することを選択するために、大きな決断をしたり自分を見つめたりしているのです。それが、「その人の頭で想像できることは起きる可能性がある、またはすでに存在している現実」といわれるゆえんです。
なので、まわりが変わることを期待することはナンセンスで、まずは自分が変わっていくことで、自分の住む世界が変わるのだということ。これは、マインドフルネスや「今を大切に生きる」というコンセプトにもつながっていきます。なぜなら、人生は常に今この瞬間の積み重ねで、今をどう生きるかによって自分の世界が変わっていくからー。
ちょっと長くなってしまいましたので、今回はこの辺で!最後まで読んでくださった方、ありがとうございます⭐︎