
自分らしく生きるために、自分らしさが何かを考えてみることは、モヤモヤやクヨクヨしたりしない心を作る第一歩なのだと思います。
とは言っても、周りと自分を比べて落ち込んだり、羨ましくなることってあると思います。ときには特定の誰かや目指している理想の状態と現在の自分を比較して、自分の不完全さを情けなく感じたりするかもしれません。
そんな時に大切なのは、自己否定する声になんて耳を傾けないことです。耳を傾けると、その声はパワーを増してどんどん大きくなってしまうから要注意です。
素敵に見える他人は自分のインスピレーションとして存在しています。自分がどんな風になりたいか、どこへ向かっていきたいかを教えてくれる目印です。そんな人や状況に出会ったら、自己否定の声に耳を傾けるのではなく、なぜ自分がその人を素敵だと思うのかに意識を向けてみると、全く違った視点で物事が展開していきます。
きっと、その人の全部に惹かれているわけではなく、特定のある部分を素敵だと思っているはず。その部分を見つめて、自分にどう取り入れていくかを考えるために、心がピクピクと動くのです。心のピクピクを嫉妬や羨ましさにしてしまうか、それともインスピレーションとして自分の栄養にするのか。そこで生き方が変わってきます。
自己否定する声に力をあげないこと。栄養として活用しようとする声にもっと力を与えてあげるように意識しましょう。
インスピレーションとして活用するヒント
①自分が何に惹かれているのかをみつけだすこと。誰かの全てに惹かれるのではなくて、ある一部または特定の状況に惹かれているはずです。心がピクピクする部分はどこなのかを見つけ出しましょう。
②どうして素敵に見えるのかを考えてみましょう。嫉妬や羨ましさは脇にどけておきます。自分の心に正直になって、自分が一体なにを求めているのか、見つけ出しましょう。
③自分の心が求めていることがわかったら、それを自分のニーズに合った形で取り入れていく方法を考えましょう。誰かのマネをしたって、長いスパンでは結局満足はできないはず。人は皆、レプリカではなくオリジナルのものに高い価値を見出す性質があるのです。「自分らしさ」を大切にすることが、結局周りや他人に影響を受けにくする秘訣なのだと思います。
羨ましくなるくらい素敵な人にだったら、インスピレーションをもらえるチャンスがやってきたことに気づいて喜ぶべき。そして、「マネではなくて自分らしく調理するのだ!」という心意気で、「自分らしさ」を育てる材料として活用していきたいものです。
作家オスカー・ワイルドの言葉に、”Be yourself. Everyone else is already taken.” というのがあります。これは、「自分らしくありなさい。ほかの人の個性はもうすでに取られていますよ。」という意味。
自分に起きることの全ては、自分の個性を磨いて、自分らしい生き方を再発見するために起きている。出来事も、出会いもすべて。そんな風に感じたりもします。