
落ち込んでいる時や悩んでいる時、答えを外に探すのではなく自分の内側に探していきましょうというのが、トランスパーソナル心理学やサイコシンセシス、ポジティブ心理学の考え方です。
シンクロニシティー(意味のある偶然)や直感、ふとした瞬間に浮かんでくる映像や感情、眠っている時にみる夢、メディテーション中に感じることなど、脳がアルファ波やシータ波になっているときに感じることや受け取るメッセージの中に、自分にとって最良の答えがあると言われています。
ちなみに、マインド(思考)でいっぱいいっぱいになっている時、例えば悩み事を思考で解決しようとしている時や不安やストレスを感じている時には脳がベータ波の状態にあります。考えても考えても答えが出ない。いいアイディアが湧いて来ない、というときはこの状態にあることが多いと言われています。
シャワーを浴びている時にいいアイディアが湧いてくるとか、トイレでリラックスしている時、お風呂に入っている時、一人で散歩している時に「ひらめき」を経験したことがある人も多いと思います。それは脳がアルファ波にある時で、心と身体がリラックス状態にあるため、五感だけでなく、第六感・第七感などの働きが良くなるからです。 アーティストや発明家など、新しいアイディアやブレイクスルーを起こす人たちは、この状態を上手に利用しています。「ただの偶然」「ただの思い過ごし」などと考えて流してしまうのはもったいないことです。
とても悩んでいる時に誰かに相談したりアドバイスを求めることってありますよね。それが友人や家族であれば、信頼している人たちの言葉は説得力があるし、自分を思ってアドバイスしてくれている人たちのサポートは頼もしいものです。自分をよく知ってくれているからこそ信頼できるというのもあると思います。また、腕のいい占い師や透視能力のある人にリーディングしてもらう場合も気持ちが楽になったりしますよね。
でも、それでも「これだ!」と思える探している答えが見つかっていないと感じたり、一瞬なぐさめられても、しばらくするとまたモヤモヤした気持ちに戻ってしまったりなどして、結局は前に進めない状態になったら。。。。そんな時は、答えを外側に求めに行くのをやめて、自分の内側を探ってみる、という方法がオススメです。
やり方の一例としては、脳がリラックスしているアルファ波の状態の時に感じた思いやアイディアをメモしておいたり、毎日の生活の中にあるシンクロニシティー(シンクロニシティーの簡単な説明はこちらから)からメッセージを受け取ったりなどすることです。
ここで大切なのは、そういう一見「フワフワ」しているアイディアやひらめきを本物だと信じることです。普段マインド(思考)が忙しく引っ張り出してくる「過去の経験に基づくデータや知識」「他の人がどう思っているか」などと同様に、ひらめきやシンクロニシティー、夢から得るメッセージや直感なども、自分が持っている重要なデータの一つとして扱うことで、ブレイクスルーや思考の広がりが起きていきます。
私の場合は、その分野で専門的に活躍している同業者でもある友人たちにお願いしてブレインストーミングを手伝ってもらったりします。集めた材料を誰かにシェアすることで自分ひとりでは考えつかなかったメッセージを受け取ったりできます。誰かに話すこと、聞いてもらうことでよりリアルに感じられて、現実的な問題解決の材料として扱うことができるようになります。また、ライフコーチやセラピスト、ドリームワーカー(夢のセラピスト)のセッションを受けて、客観的にメッセージを読み取るサポートをしてもらうこともあります。
人間の脳は現在10%未満しか活用されていないと言われています。残りの90%にアクセスするために、これからの時代はもっと第六感や第七感、第八感を覚醒させていく方法が科学的に実証され私たちの日常の中で当たり前になっていく日が、近い将来やってくると感じています。型にはまったものの見方や、白か黒か、正しいか正しくないかの二元性の物の見方を手放して、そして答えは一つでなくてもいいと気づく時、自由でより高次元的な考え方・発想にアクセスすることができます。そして、自分を見つめて内側を探っていくことは成長を高める重要なキーです。
心理学を学び実践する者として、これからもこの分野をテーマを研究し続け、たくさんの人と知識や学びをシェアさせていきたいと思っています。