
先日「夢とヒーリング」のコンファレンスでメキシコに行っていました。専門家の方々に混じって、「心とスピリチュアルの健康、そしてイマジネーションについて」というトピックでプレゼンテーションする機会をいただき、皆さんの前でお話させてもらいました。緊張したー。
その中で、インナーチャイルドについてお話したところ、参加者の方に共感していただきディスカッションが盛り上がったので、ここでも書いておきたいと思います。
インナーチャイルドとは、誰もが持っている、自分の心の中に潜んでいる子供心の部分です。インナーチャイルドは遊び心満載で、自分が興味を持ったことには夢中になって取り組みます。自分の中の一番ピュアで純粋な部分です。
年齢にかかわらず、誰もが心の中にインナーチャイルドを持っています。たとえば誰かが自分の好きなことに夢中になって取り組んでいるのを見ている時、ふと、その人の子供時代の様子が想像できる瞬間ってありますよね。そんな時は、夢中になっているその人の中でインナーチャイルドの部分がアクティブになっています。少年・少女のようなまっすぐな気持ちで何かに取り組んでいる時は、あなたの中のインナーチャイルドが元気になっている証拠です。
一方で、インナーチャイルドは純粋なだけに傷つきやすい存在でもあります。子供の頃、自分が大好きなことを諦めなければならなかったり、大人の事情で自分の意見を押さえつけられたり、社会、組織によって自由を制限されたり、「皆と同じこと」をするために自分の個性を犠牲にしなければならなかったり・・・。成長過程で体験する様々なチャレンジによって、インナーチャイルドは傷つき、元気を失ったり、怒りや悲しみを抱え込んでしまいます。
インナーチャイルドが抱える辛さは人によってさまざまで、その人の個性によってケースバイケースです。また、インナーチャイルドの抱える傷は、大人になってからの人生にも色々な形でネガティブに影響していきます。
好きなことをする許可を自分に出せなかったり、周りを気にしすぎてストレスになったり、誰かにイライラしたり嫉妬したり・・・。他にも、自分の人生のフローを妨げたり、頑固さからスムーズに人生を歩めなくなってしまったりなど、想像もできない形で大人になってからの人生に影響を与えています。
インナーチャイルドを癒すことは、心の健康の重要さに気が付いたら最初の段階で興味を持って取り組んでみてほしいテーマの一つです。私も、セッションでインナーチャイルドのワークをすると、多くのクライアントさんが「自分の中にこんな声が眠っていたの!」とびっくりされます。癒しのプロセスが進んでいくこと、バイタリティが湧いてきたり、人生を今までよりもポジティブに捉えることができるようになったりと、変化を経験することができます。
また、子供の頃に夢中になって取り組んだことは、自分の人生の目的や、生涯を通して取り組むと自分が生まれる前に決めてきた活動に、大きく関係しているとも言われています。なので、インナーチャイルドを癒して元気にしてあげることで、自分がやるべきことのヒントが見つかったり、生き方や夢がクリアーになってきたりなどの体験をすることもあります。
想像力が育ったり、クリエイティブになれたり・・・・。インナーチャイルドを癒すことで、新しい自分に出会うこともあります。
もちろん、癒しの道はすんなりいかないこともありますし、時間がかかることもあります。でも、始めるなら早い方がいい。自分の心の痛み、インナーチャイルドの痛みに気づいたら、ぜひ、癒しの道を探索してみてください。