コーチングとカウンセリングの違いって?


4月からコーチを要請するコーチングスクールでアシスタント講師としてお仕事始めました。コーチとしてまだまだ未熟なのに講師のアシスタントなんてやっていいの?という感じなのですが(汗)ご縁のあった方々に声をかけていただき思いきってやってみることになりました。

アメリカでコーチの認定資格を目指している生徒の皆さん。バックグランドは様々ですが、今回のグループはサイコセラピストとして心理学の修士号・博士号を持っている人や、MBAでビジネスを勉強して会社員をしている人、マッサージセラピスト、主夫(自宅で子育て中のパパさん)、脳神経の研究をしているリサーチャーの方など、色んな人がいます。

生徒のみなさんが興味を持って質問していた「コーチングの基本について」自分も共感したので少しシェアしたいと思います。

コーチと心理セラピストとの違いは?

心理セラピスト(カウンセラー)はアメリカでは医療行為。心理セラピストは大学・大学院で専門的にカウンセリウング心理学を勉強し、何年もの実習をしたのち、州ごとに定められている法律に基づいた試験を受けて心理カウンセラーの称号をもらいます。

一方で、コーチは現在のところきちんと取り締まった法律がないため、ある意味なろうと思えば誰でも今日からコーチだと名乗ることができてしまいます。コーチング専門の学校で勉強し、ICFなどの国際コーチング機関で認定されている人は、ある程度きちんと勉強し、専門機関が要求しているトレーニング時間を終了していると言えるでしょう。コーチは法律と伝統的な心理療法に縛られていないぶん自由度が高いのですが、心理セラピスト(カウンセラー)と違って心療することができないので、取り扱える内容に制限があります。

心理セラピストはお客さんのことをpatient(患者)と呼ぶことが多いですが、コーチのお客さんはclient(クライアント)になります。

というのが、とりあえず一番大きな違いです。次は実際のセッションで心理カウンセリウングとコーチングってどう違ってくるのかについてです。

実際のセッションで見えてくる違い

心理カウンセリングはその人の抱える問題や痛み、その人の歴史、心理的ブロックに焦点を当てますが、コーチングはその人の可能性、目標、夢、そうなりたいという状態に焦点を当てます。

人の深い痛みや傷にたどり着くのは簡単ではありません。伝統的な心理カウンセリングでは、何年もかかって「気づき」にたどりつくこともしばしば。人の心は複雑なので、それだけ時間がかかるのは当然のこととも言えます。

その反面、コーチングだとごく短い期間でクライアントに「気づき」を起こすことがあります。過去の傷にあまり触れない形で、「今見えること」に意識を向けていく方法です。

でも、時にはその人の抱える傷が深く、そこをきちんと癒さなければ「今や未来」に目を向けれないこともあります。そういう場合は、その人にはコーチングではなく心療内科や心理カウンセリングが必要だと言えます。やってくるクライアントさんの抱えているものをきちんと見極めて、その人に何が必要か判断をするのもコーチの役割です。

心理セラピストやカウンセラーとして経験を積んできた人は心を扱うプロフェッショナル。あえて勉強しなくてもコーチングできるんじゃないの?と思いそうですが、実は心療行為として心理を学んできた人は、意識をコーチングに切り替えるのが簡単ではないと言われています。なぜなら、心療行為の目的の一部は、患者さんの心の問題を判断して「診察」することだから。その人の可能性や夢、目標に向かって導くよりも、傷や痛みにフォーカスしてしまいがちなのです。

コーチングを受けるには、本人の心の準備ができているかどうかも大切

心療内科や心理カウンセリングを何年か受けてきて、準備ができた時にコーチングに切り替える人もいます。私もそういうクライアントさんが何人かいるのですが、そういう方たちは、きちんと心理療法・カウンセリングをしてきただけに自分の心の状態をしっかり見つめてきた経験があるため、前向きで有意義なコーチングを進めていけると感じます。

日本では、コーチングとカウンセリングの定義が曖昧になっているという話をよく聞くのですが、国の規定のゆるさ以外にも、文化的な背景も影響しているかなと思います。なぜなら、日本人は自分の思いを抑えて生活しがち。まずは自分の気持ちを安全な場所でシェアすることができる空間を求めている人が多いので、話をきちんと聞いてくれる心理カウンセリウングと、現状をポジティブに変えていくためのコーチングとの境目が曖昧になりがちなのは、ある意味仕方ないのかなと思います。

とりとめもなく書いてしまいましたが、とにかく一番大切なのは、クライアント自身がコーチングを受ける準備ができているかどうか、それともカウンセリングの方が必要なのかを考えてみることが大切です。

私がコーチングがすごくいいなと思うのは、クライアントさんと対等の立場・目線で一緒に答えを導き出していくプロセスです。医者と患者、先生と生徒のような上下関係なしに、パートナーとして一緒に、クライアントさんの人生のミステリーを紐解いていく過程がとてもワクワクします。

成熟したコーチは、心理カウンセラーが何年もかかってたどり着く過程を、数回のセッションで気づきに導くと言う、というスゴ技をさらっとやって見せてくれます。

やはり、すごい人をみて学ぶべき。アシスタント講師しながら、ちゃっかり生徒の一員として勉強し直そうと思っている自分には、いろんな意味で学ぶことが多い、またまた濃い経験になりそうです。

#ライフコーチング

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