サブパーソナリティーとは


自分の中に違う考え方を持ついくつかの自分が住んでいる。そんな風に感じたことはありませんか?何か大きなことを決断しなければならないときに感じる葛藤や、本当はああできたらいいのにと思うけれど、実際にはなかなか行動に移せない時などに、自分の中でいくつかの意見が飛び交ったいるように感じるあの感覚です。

たとえば、自分の中にAとBの意見があって、Aはこう言っているけど、Bの視点は真逆。いったいどっちを優先したらいいのか分からなくて混乱。決断に時間がかかったり、自分が100%納得する答えがなかなか見つからないという経験は、きっと誰でもあるのではないでしょうか。

または、家族といるときの自分と、友人といるときの自分が別人格みたいに違っていたりする不思議な感覚はどうでしょう。仕事をしているときの職場での自分と、プライベートで楽しい時間を過ごしているときの自分が違う顔を持っているように感じたりすることもありますよね。

そして、友人と過ごしている時でも、ある友人とは子供みたいに無邪気な自分だけれど、別の友人とは大人の会話を楽しんでいる違う顔を持っていたりする。まるでマスクを付け替えるように、でもごく自然に自分のキャラを入れ替えている自分を感じませんか?

そう。まさに「違う顔」なのです。私たちは自分の性格を表現するときに単体で考えて表現しがちですが、実は私たちの心の中にはいくつかの異なる自分が住んでいます。多重人格とまではいかないのですが、心を病んでいたり人格障害などを持っていない健康な一般の人でも、心の中にはいくつかの自分が住んでいます。それを踏まえて心の葛藤や戸惑いにアプローチしていくのがトランスパーソナル心理学(特にサイコシンセシス)の方法です。

この異なる自分を「サブパーソナリティー」と呼びます。それぞれのサブパーソナリティーにはそれぞれの意思があり、パーソナリティー(性格)があります。ひとつひとつのサブパーソナリティーにはそれぞれの性格が出来上がった理由と歴史があるのです。

その日の自分の状態や状況に応じて、どのサブパーソナリティーが強く出てくるかは変わり、その影響が自分の発言や行動にも現れます。自分の中にたくさんの異なる自分が存在していると考えるのは不思議ですよね。「まるで別人格!」というほどはっきりした形で外に現れないにしても、外には見せない部分では常に、心の中では葛藤していたりします。そしてそれは当たり前のことなのです。

自分の一部はとても成熟していて大人で勇敢なところさえあるのに、別の自分は傷つくのを恐れて、ビクビクと怯えている。たとえば一人旅をしようと思いついたとき、この二つの異なる自分が心の中で葛藤していると、なかなか行動に移せなかったり、行動に移したとしても100%の気持ちで一人旅の経験を丸ごと楽しめなかったすることもあります。そして、どちらの自分もちゃんと自分なのです。

そんな異なる意思を持つサブパーソナリティーたちの唯一と言ってもいい、共通する大きな目的は、「あなたを守ること。」それぞれが、あなたを守るために、それぞれが持っている知恵と経験の中で一生懸命になっています。

そして、たくさんのサブパーソナリティーの中心に存在しているのが「セルフ」と呼ばれる自分自身の軸の部分です。本来、このセルフはサブパーソナリティーたちを指揮し、それぞれの役割を観察しながらまとめていく重要な役割を担っています。

「セルフ」が弱くなっていると、サブパーソナリティーたちは状況に応じてそれぞれの知識だけで行動します。それは、指揮者のいないオーケストラのようなものです。指揮者(セルフ)がいなければ、それぞれの楽器演奏者(サブパーソナリティーたち)はまとまりのあるシンフォニーを演奏することができないのです。周りとのハーモニーを気にせずに、自分のパートだけはしっかりできるように演奏したり、他の楽器がソロで演奏するべき部分を、自分の番だと勘違いしてしゃしゃり出てきたりしてきます。

なので、指揮者であるセルフはしっかりしていることが大切。ライフコーチングでは、指揮者を腕のいい指揮者に育てること、つまり自分の軸であるセルフを強くしっかりと育てることが大きな目的の一つです。

そしてさらには、指揮者はシンフォニーを作曲した作曲家とも繋がっています。作曲家の気持ちにきちんと繋がり、作曲家の視点をチャネリングしながらいい演奏を創ってゆくのが指揮者の役割です。

セルフが指揮者だとすると、作曲家はハイヤーセルフになります。ハイヤーセルフはよりスピリチュアルな次元に存在する、自分の中の最も高尚で高いエネルギーの部分です。ハイヤーセルフは魂の自分が生まれてくる前に用意してきた「人生のマップ」をきちんと記憶していて、それを直感やインスピレーションとして、地上にいるセルフにメッセージを送り続けています。

  • ハイヤーセルフを自分のガイドととらえたりする見方もあるようですが、私はマイケル・ニュートン博士の前世療法やサイコシンセシスの考え方から、ハイヤーセルフはスピリチュアル次元に残してきた自分のエネルギー体の一部だと考えます。ハイヤー(高い)セルフ(自分自身)という語源にもその意味が含まれていると感じます。

この表は、「エッグ・ダイアグラム」と呼ばれています。サブパーソナリティーは1、2、3のどのエリアにも存在します。より高いエネルギーの自分もいれば、過去に傷ついた経験から形成されたネガティブなサブパーソナリティーもいます。理想は、5のセルフがきちんと6のハイヤーセルフと繋がっていること。5を中心に「気づき」を起こし続けること。すると、必要な時に必要なサブパーソナリティーが活躍できるようになったり、心に癒しが起きるなどして、本来の自分らしい生き方で人生の旅を続けていくことができます。

自分の中にどんなサブパーソナリティーが住んでいるのか、まずはそこから考えてみることで、自分のネガティブな行動パターンが解消されたり、心に癒しが起きてきます。

行き詰まりを感じるとき。チャレンジが辛いとき。自分らしい人生を歩みたいけどどうしたらいいかわからないとき。本当の自分が見えなくなっているとき。

自分を自由にして、ワクワクで生きていくための新しい扉を開ける鍵は、必ず自分の心の中にあります。

思い切って一歩を踏み出してみると、自分の心の戸惑いや葛藤、モヤモヤのパターンを知ることができるだけでなく、自分をもっと愛していたわる自分自身とのより大人なおつきあいができるようになってくるのではないかと思っています。

#サイコシンセシス #ライフコーチング

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