
私たちは調子が良くてエネルギーが自然と湧き出てくるように感じる時もあれば、なぜか何をやっても気分が乗らず、沈みがちになる時もあります。心が疲れているから体が疲れるのか、それとも体が疲れているから心がめいるのか・・・。人の心と体はとても精密につながっているので、互いの疲労は常に相互作用しているものです。
たとえば、体の疲れが発端で心にこんな症状が出ることも。
集中力が続かない。
やる気が出ない。
モチベーションが上がらないので、ルーティンワークをこなすのがやっと。またはそれすらも辛い。
ただでさえ疲れているのに、それ以上にやることが増えると、「自分ばかり頑張るのはフェアじゃない」という被害者意識が芽生えてくる。
自分ばかり損しているような気持ちになる。
他人に対してネガティブな感情を抱く。
小さなことが気になる。
イライラがつのってくる。
などなど。
そして、心が疲れていると、体にこんな症状が出ることもあります。
心に引っかかっていることを考え続けているうちに、偏頭痛に悩まされる。
眠れない、または眠りが浅いので目覚めが悪い。疲れが取れない。
心が硬くなっていると、体もこわるので、肩こりや筋肉疲労、腰痛などの症状が出てくる。
心に消化不良なことがあると、体も消化不良に。便秘がちになったり、気持ちのいい食欲が湧いてこなくなる。不規則に何かを食べたくなる。
血流が悪くなり、体が冷えやすくなる。
エネルギーが湧いてこず、体力が低下。
注意散漫になり、運動・スポーツの最中で怪我をしやすくなる。
などなど。
これらの症状に気づいたら、考え方の視点を変えたり、または芯から休むための休養をとることで、調子が好転していきます。
でもまず大切なのは、自分の調子に気づくこと。自分自身の状態に目を向けて、気づいてあげること。
「ん?何かずれてきている?」と、普段から気づけるようになると、早めに調子を改善することができます。
たとえばこんな状態に自分があることに気が付いたら・・・・・
1)最近イライラする。周りの人のネガティブなことにばかり意識がいく。
悪口を言いたくなる、または言ってしまっている。
→体の疲労を疑ってみる。
改善ポイント:体のケアのための時間を作る。休日は人に会うのをやめて、出来るだけ自分一人の時間を作ってゆっくり過ごすようにする。読書や映画鑑賞、自然の中で過ごす時間を作って、心と体を洗浄する。普段より多く睡眠時間を摂る。
2)微妙にタイミングがずれているのを感じる。
(赤信号にかかってばかり。電車やバスに乗り遅れる。行きたかったお店が定休日だった、または予約が取れない。購入したものが数日後にセールになっていた。会いたい人と会える都合がつかない。駐車場がすぐに見つからない。書類などの間違いにタイミング悪く後になって気づく、など)
→心がざわついていることに気づく。心の疲労を疑ってみる。
改善ポイント:外側に向かっていた意識を、内側に持ってくる。周りを気にしすぎないようにする。自分自身が本当はどうしたいのかを問いかけてみる。感謝できることに目を向けて、心の状態をポジティブに上げていく。体を動かして、エネルギーの滞りをなくす。
なんとなく調子が悪いことに気づいたら、そのまま放置せずに、自分なりにできることを考えて取り組んでみます。すると、大きなダメージを受ける前に調子を戻すことができるようになってきます。
何かと忙しいこの時期、自分をいたわることとセルフケアも忘れずに過ごしていきたいものです。