ドキュメンタリーHealを見て思うこと


「病は気から。」この言葉に対して持っているイメージはどんなものでしょうか?

個人的には、「病は気から」=「病気になるのは気が緩んでいるから」というような、とてもネガティブな解釈が浮かんできたりします。ゆとり世代よりも年齢層の高い日本人なら、似たようなイメージを抱く人も少なくないのではないでしょうか。

でも、大人になった今、心底思うのは、病気は心と体のSOS信号であり、Wake-up call(目を覚まさせる、気づきのために起きていること)であり、無理が続いたり気合いを入れて頑張りすぎた故に起きたことであって、決して気が緩んでいるから起きるわけではないということ。そして、病気になった体は壊れているのではなく、逆に体が本来持っている自然治癒力が活発になっているからこそ症状が起きるのだということです。

先日アメリカ版Netflixで”Heal (2017年制作)”というドキュメンタリーをみました。

Healトレーラー(英語)はこちらから。

ドキュメンタリーでは、病気を癒す方法として、心理的なものやスピリチュアル体験などの影響力について描かれています。ホリスティックヘルス、エネルギー心理学、スピリチュアル体験などによる癒しの体験と、本人の考え方を変えたりすることが、病気の症状を軽くしたり回復させる影響があるというもの。心の状態をよくする治療をすることでより深い癒しが起きて、重い病気も完治させることができるという考え方。西洋医学を否定しているのではなく、必要に応じて治療をしつつ、心状態に目を向けることが重要という視点です。

映画の中でフィーカスが当てられているのは一般人の2人の人物です。一人は癌の宣告(ステージ4)を受けた(40代後半~50代前半)の女性です。ヘルシーなライフスタイルを長年に渡って継続し、食生活もヘルシーそのもの。針療法師として東洋医学を生業にしながらヨガやメディテーションを習慣にし、スポーツもアクティブこなす彼女が癌になったことで、周りの友人たちはショックを受け、「彼女が癌になるなら、私たちみんなが癌になる可能性がある!」と怯えたそうです。職業柄、化学治療に強い抵抗感があった彼女ですが、科学者である弟を筆頭に、周りからの強い説得を受け、仕方なく癌の化学治療を開始します。同時に、友人たちが彼女のために寄付を集めてくれたことで、スピリチュアルセラピストのもとで、ヒーリング療法を受けることになります。週1のペースでスピリチュアルセラピストのもとでヒーリングワーク(主にインナーワーク)をしていたようで、保険が効かないこの手のセラピーはそれなりの費用がかかったかと思われますが、ステージ4の告知からわずか1年後、なんと癌が完全になくなります。また、強い化学治療を受けていたのに髪の毛が全くなくならなかったとのことで、ドクターは首を傾げていたそう。その後、3年経った現在も再発していないそうです。

もう一人の女性は、原因不明の皮膚炎に悩まされる女性(おそらく30代)です。キャリアウーマンで二人の幼い子供の母でもあり、忙しそうな毎日。最初は首のあたりの皮膚がただれるという症状から始まったそうですが、やがて、その症状が全身に広がったとのこと。とても辛そうです。顧客に接する仕事なので、首の周りはスカーフで覆い、手のひらは大きなバンドエイドや包帯をつけてなんとか隠している状況。かゆみと同時に痛みもあるそう。ロサンゼルスという土地柄、様々な名医と呼ばれるドクターに診察してもらったそうですが、誰も原因を見つけることができないのだそうです。強いステロイドを処方されるも、一瞬の効果しか出ないばかりか副作用の不安があるとのことで、このドキュメンタリーに協力して初めての代替医療とヒーリング療法を体験することになります。食事療法や EFT(タッピング)、音楽療法(波動を利用してリラックスさせるセラピーのようです)を試して、症状が良くなったり、感情の痛みをリリースしたりなどを一時的に体験するのですが、最終的には症状がひどくなり、強い痛みと不快感で入院(原因不明のため、感染るものかどうか懸念され隔離病棟に何日か入院して検査)することになります。しかしそこでも結局、医者たちは原因を見つけられず。

退院後にインタビューを受けた彼女は、代替医療とヒーリング療法を受けても、心のどこかでブロックをかけている、抵抗してオープンになれない自分がいると話します。また、保険が効かないこの手のセラピーを長期的に受けることは経済的に困難であると話し、そして時間がかかるのでコミットできないと話し、とりあえず当面は医者から処方された即効性のあるステロイド剤と強い抗生物質を摂る治療法にすると言います。薬の副作用に対してはかなり抵抗があるようでしたが、彼女のインタビューはここまででした。

この2人の女性のストーリーから、個人的にも考えさせられることがありました。それぞれの、症状との向き合い方や、自分自身との向き合い方について。とくに後者の女性については、本人はあまり語りたがらない、幼少時のかなりきついトラウマが見え隠れします。育児放棄同然の両親のもと、わずか11歳の頃から、精神的にバランスを崩している母親の面倒を見ながら家計を支えることを考えて生きてきたとのこと。積み重ねられたストレス(悲しみや怒り、そして愛を求める気持ち)によるSOS信号が、いよいよ隠しきれない状態で出てきているけれども、同時に気を緩めることにブロックがかかっているためなかなか深いヒーリングが起きないようです。脳波も、彼女の場合はリラックスポイントにたどり着いても、またすぐにストレスレベルに戻ってしまうという、慢性的ストレスを抱えていることを表していました。本人は助けを求めているのに、無意識レベル、特に彼女の場合はサバイバル本能に基づくレベルで長年積み重ねられた重いものがあるようでした。また、忙しすぎてヒーリング療法に集中できないということもあると思います。

前者の女性は、癌の宣告を受ける少し前に離婚を経験し、また同じ頃にお母様が癌で亡くなったことで、自分の人生の基盤が大きくぐらついていたそうです。スピリチュアルセラピストと取り組んだインナーワークでは、学校で恥ずかしい思いをした幼少時代の体験がもとになり、長い間無意識レベルで自分を否定している部分があったことに気付いたりなどの深いヒーリングワークに取り組んでいたようでした。また、東洋医学を崇拝するばかりに、西洋医学の化学治療に前向きになれない自分の信念を、それが今の自分の治療に有効で信頼できるものなのだという、新たな信念として置き換えることにもセラピストとともに取り組んだようです。本人が心のワークに対してオープンであることが効果をなしていたようです。また、「周りの人に頼ること、助けてもらうことを自分に許せたこと」が心の癒しにつながったと話していました。

映画の中では、研究者の方が各国で癌や重い病を奇跡のように克服した人たちをリサーチした結果について話している場面があります。それによると、癌を克服した人たちが治療のために積極的に取り組んでいたことは75個見つかったそうが、でも全員がこれら75個を試しているわけではなく、突き詰めると以下の9個についてが、全員が共通して取り組んだことだったそうです。

  • 食生活を変えること、ヘルシーな食事に気を配ること。

  • 自分の状態を管理すること。意識を向けること。

  • 直感に従うこと。

  • ハーブやサプリメントを摂ること。

  • 抑え付けられていた感情をリリースすること。

  • ポジティブ思考を意識すること。

  • 周りからのサポートにオープンになりありがたく受け取ること。

  • スピリチュアルな意識を深めること。

  • 生きるためのはっきりした理由を持つこと。

上記の中で、体に直接関係しているのは、「食生活を変えること」と「ハーブやサプリメントを摂ること」のみ。それ以外はメンタルなこと、感情的なこと、そしてスピリチュアルなことです。

外科的な治療が必要な病気は置いておいて、慢性的な病気に関しては、西洋医学的のお薬による治療だけでなく、ストレスやネガティブな感情の「根本的な原因」になっている部分を見つけ、それを癒すことがとても重要だと話しています。現在健康な人も、上記の9つのことに気を配ることができれば、自ずと健康を保つことができるということですよね。

また、病気になると「統計」や「一般論」を信じて、自分の直感が鈍りがちですが、実は世の中には山ほどの「例外」があり、重い病気から完全に健康体になったストーリーは溢れているのだといいます。統計や一般論には出てこない、無限の可能性を信じることができるようになることで、「奇跡」と呼ばれることが当たり前のように起きると。

忙しい現代社会で、常に何らかのストレスを抱えていると言っても過言ではない私たち。たとえ健康に気を配り、ヒーリング療法をどれだけおこなったとしても、結局は次から次へとやってくるストレスに悩まされ続けるのでは?と思うこともあります。でも、自分の考え方の基盤となっている部分で、ネガティブな考え方のもとになっている部分(とくに若い頃からのトラウマ、傷となっていること)に意識を向けて根本的な癒し作業を行うことで、少しずつ日常的なストレスに対する免疫も高くなってゆくのだと思います。

病気は頑張りすぎた自分のSOS。そして、ストレスを運んでくる現在の状況、そして過去からの傷やトラウマを見直すきっかけでもあります。

私自身も、体がストレスに対して敏感に反応しやすく、わかりやすい症状として出てくるタイプなので、自分に対するケアをますますしっかりとしてあげたいなと、あらためて感じました。

#インナーワーク #映画 #ヘルス

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