HSPリトリート


今日は11月の初めに参加した、HSPのリトリートセミナーのレポートです。

今回のHSPセミナーのテーマは「HSPのセルフケアについて。」HSP(Highly Sensitive Person)とは、感受性が人一倍高く繊細で敏感な人のことです。五感や他人の感情を感じ取るセンサーが発達しているため、普通に生活しているだけでもその感じやすさから一般的な人に比べて疲れやすく、精神的に消耗しやすいと言われています。

※HSPについて詳しく知りたい方は過去のエントリー「エネルギーに敏感な人のセルフケア」をご参考ください。

会場となった1440 Multiversityはカリフォルニア州のサンタクルーズ近くにある新しいリトリート施設。レッドウッドの森に囲まれた静かな環境です。スパやマッサージも充実していて、宿泊者はヨガをしたりチゴン(太極拳のようなもの)のクラスにも参加できます。レッドウッドの森をお散歩したりメディテーションしたり、森の中の温水プールを泳いだりなども。5泊6日のリトリートでしたが、食事も美味しくて快適な滞在でした。HSPのリトリート以外にも同時に3つのグループがリトリートを開催していて、一つはシリコンバレーの企業Linked Inのリーダーシップセミナー、そしてライター(物書きさん)の集い、あと一つは女性アーティスト達のスピリチュアルリトリートでした。カフェテリアではいろんなタイプの人たちに遭遇して、なかなか面白かったです。

私の参加した今回ののHSPリトリートでは、参加者の3分の1はカウンセラーやセラピスト。それ以外の人たちはHSPのセルフケアを学びたい様々な職業の方々でした。男性が3割、女性が7割で、年齢も職業も幅広く、和気あいあいとした楽しい雰囲気でした。

6日間のレクチャーとワークショップで、個人的に印象深かったことを書いてみます。

まず最初に、HSPにとって特に大変なのが仕事に関すること。HSPは周りで起きていることを察する能力が高く、他の人たちへの配慮をしながら物事を進めていく傾向があります。そのため、人の気持ちを気にしすぎたり、失敗を異常に恐れたり、他人との摩擦・衝突を避けるために自分を犠牲にしてしまう傾向があり、仕事の上での気苦労が多くなります。HSPにはフリーランスや自営業がベストな選択だというお話がありましたが、職業上なかなかそういう選択ができない方もいて、どうやってバウンダリー(他人との境界線)を持つかについてのディスカッションが行われました。

また、参加者の中にはパートナー(恋人や夫婦)を連れて参加している方もいて、HSPの伴侶との生活や、互いの違いを理解することについて学び合うワークショップもありました。HSPは恋人関係・夫婦関係でも気苦労が多い傾向にあります。一人になる時間や充電時間が人よりも多く必要だったり、五感が敏感なので「快適さ」について独特の感覚を持っていたりします。相手が自分と同じHSPな場合、または繊細な自分に理解を持ってくれる人だといいのですが、そうでない場合には、一緒に生活してゆく上できちんとしたコミュニケーションをして、お互いの違いをリスペクトし合う努力が多く必要となります。

また、HSPは他人の繊細な部分を汲み取ることが上手なため、自分をわかってくれることを強く求めている人に好かれてしまう傾向があります。そういう人と恋人・夫婦になった場合は相手の愛情タンクをひたすら満たすことが二人の関係の中心になります。「ナルシスト」と呼ばれる”自己愛性パーソナリティ障害” の人と恋愛・夫婦関係になってしまう人も少なくないということで、実際にそういう恋人関係・夫婦関係を経験したことがある参加者が何人もいて、恋愛や夫婦関係で起きやすいトラウマについてもお話がありました。

そして、個人的に今回最も興味深かったのは、今回はHSPに加えて、HSS (High Sensation Seeker)についてのレクチャーがあったこと。HSSは日本語にすると、「スリルや刺激を求める欲求が強い人」という感じでしょうか。HSSの人はたとえば、旅行一つにしても多くの人が好むようなリゾートや観光地に行くよりも、秘境や手つかずの自然が残っているワイルドな場所にワクワクします。新しいことや珍しいこと、エキゾティックな体験に価値を感じるので、時には危険を伴うことにも挑戦します。また、退屈することが苦手。刺激のない人間関係をつまらないと感じます。同じことの繰り返しよりも、新しい刺激を求める願望が強く、恋人や夫婦との関係も、穏やかな関係よりもアンバランスなスリル感を好む傾向があるため、エキサイティングかつ波乱含みの人生になりやすいようです。

この、一見するとHSPとは真逆に思えるHSSですが、実はHSPの中にこの刺激とスリルを好むHSSの人が約30%ほど存在していると考えられています。繊細で敏感なのに、スリルのある人生を好む人!それはきっとワクワクに満ちた、そして同時に精神的消耗の多そうな人生です。

今回はHSP/HSSの専門家、トレイシー・クーパー博士もいらしてセミナーをしてくださりました。参加者の中にはこのレクチャーを受けたくて参加した人という人もいました。クーパー博士によるHSPかつHSSの人の特徴は下記の通りです。

1)頻繁にバーンアウトする(燃え尽きやすい)

本人にもなぜかわからないレベルで燃え尽きることが頻繁にあります。夢中になることが見つかるとものすごい勢いで燃え盛るので、エネルギーが尽きた時にぐったりしてします。それが頻繁に起こるのがHSSです。適度に休憩を入れて、バランスの取り方を学ぶセルフケアが必要です。

2)クリエイティブなことが好き

手芸、運動、料理、アート、ダンス、、創作活動が好きで、夢中になる傾向があります。新しいフォームを追求して作り出すことが好きです。

3)趣味人間

面白そうなこと、興味を持ったことはとことん追求します。ただ、誰かと何かをするよりも個人で追求できることに夢中になる傾向があります。

4)外向的に見えるけど、実は内向的

刺激好きな傾向から一見すると外向的に見られますし、本人も外向的だと思っていたりしますが、実は一人の時間が頻繁に必要な内向的な人が多いようです。パーティーをしたり賑やかな場所に出かけることが刺激的で好きなのですが、そのあとはかなり疲れています。HSPかつHSSの人の90%は本質的に内向的だそうです。

5)気分が変わりやすい

HSPは基本的に周りの環境に気分の影響を受けやすいです。ちょっとしたことで気分が上がったり下がったりする傾向がありますが、それにHSSが加わると「刺激を求める」欲求から人生が忙しくなりやすく、気分の上がり下がりがさらに頻繁になります。

6)熱狂的になりやすい

何かに夢中になると、120%の情熱を持って飛び込みます。その勢いのすごさから、周りの人には多少引かれることも。でも、そんな情熱を持って何かに夢中になると、その道を短時間で極めることもできます。そしてやがて本人はバーンアウトしてしまいますが、これはいろんなことに詳しくなれる、特殊な性質と言えます。

7)「退屈すること」が苦手

繊細で敏感なHSPは休憩することが頻繁に必要ですが、HSSは「何もしない」ことがとても苦手です。朝から晩まで忙しく予定を入れたり、新しい情報を求めてネットサーフィンしたり・・・。たとえば、見たことのある映画や本を2度以上見るのはHSP/HSSにとっては退屈なこと。新しいことを求め、そこから得られる刺激を栄養にします。

8)人生がジェットコースター

普通の人がHSSだった場合、そのアドベンチャー好きな性格から冒険家や企業家、肩書きのない職業や、いろんなことをやっている人、みたいな、安定とは無縁のエキサイティングな人生となることでしょう。それがHSPかつHSSだった場合、刺激的な人生でありながらもそれに頻繁にバーンアウトや感情のアップダウンが加わるため、人生が多少複雑になるかもしれません。でも、その繊細さと感受性の高さからいろんなことに気がつき、追求し、夢中になることがたくさんあるため、色鮮やかで魅力的な人生を送ることは疑いようがありません。

クーパー博士はとても穏やかでインテリな雰囲気の方で、とても有意義なレクチャーでした。

そして最後に、HSPを研究・定義されたエレイン・アーロン博士にもお会いしました。参加者の質問に丁寧に答えてくれる気さくな方。ライフスタイルについて相談をしたところ、とても為になるアドバイスをいただきました。驚いたのは、彼女のセルフケアについての意識の高さ。毎日2時間のメディテーションを欠かさないそうです。彼女にとってメディテーションは自分を落ち着かせるだけでなく、グラウンディングして充電するツール。疲れている時、メディテーションするとスッキリして疲れが取れて回復するし、サボると後で痛い思いをすると分かっているから欠かせないと話してらっしゃいました。忙しいスケジュールの中、メディテーションの時間はお風呂やご飯と同じく優先的に予定に組み込まれています。

また、信頼できるセラピストやカウンセラーと月に何回かお話しすることも非常に重要だとなんども言われていました。彼女は若い頃、週に3回カウンセラーとのセッションを受けていた時期が10年間ほど会ったそうです。週3回のセッションは経済的・時間的に誰でもできることではありませんが、彼女いわく、トラウマやいろんなことに関して、その時期にしっかり自分と向き合うことができたからこそHSPの研究ができたとおっしゃっていました。他にも、パートナーとのコミュニケーション、スピリチュアルなことまで多岐に渡りアドバイスをくださり、とても勉強になりました。

現在、HSPのセルフケアについてのオンラインのコースを作成していて(ラウンチがもうずいぶん遅れていましたが)ようやく完成に近づいています。会計上の都合で1月の初旬に正式ラウンチとなりますが、ご興味がおありの方は下記の「特別セッションのご案内」にメルアドを登録いただければ、ラウンチ後にご連絡させていただきます。

では、最後まで読んでくださった方、今日もありがとうございます。

#HSP繊細で敏感な人のセルフケア

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